その樹種によってはもちろん、たとえ同じ木の同じ板でもどの部分かで、木目や性質はそれぞれ違っている。本当にあたりまえに。
ここをこう使おうとイメージして形にしていくのだけれど、たまに、とても無理なくすっと素直にかたちになる事がある。そういう時はドキドキしながらも、どこか落ち着いていてとても不思議な気持ちになる。とても自由で、広がりを感じるときだ。
型にはめたり、固まってしまったりしてしまうとき、木からはじまることに戻っていければ、少しはやわらかくいられるのかな。
いつもなんとか体裁を整えようと思うのだけれど、もっとばらばらでも良いのかなと楽になる。
散歩に出るとこの間まで盛だった、梅や、桑の実はもう終わりで、桃やらキウイやらが大きくなっていてびっくりする。花から実になるのは本当にあっという間。ぐっと進んでいく季節を感じました。