ブレーキ

cosoadoさんでの展示がオンラインでも無事終わりました。

お気に留めて頂いた方々には本当にお気持ちをありがとうございました。数年ぶりの展示となったため、以前と変わってしまったことなどあったかと思うので、戸惑われたりもあったのかなと、勝手に想像していました。

より良くというか、今の感覚でいいなあと思えるものを作っていければそれが一番なのですが、手に取る誰かにとっても、いいなあと感じられるものがあったならとても嬉しい事です。ありがとうございました。

工房では、年明けの個展へ向けて、スツールを作り始めていて、数日前に塗装まで終えました。久しぶりに家具と向き合うとガラッと気持ちも変わるかなと思ってはいたものの、初めてではないのと、形を作っていく感覚が多分にあるスツールだったので、うつわと地続きの感覚で向き合えました。

いろんなパーツが組み上がって形をつくる家具、それは自分の想像力では本当に難しくて、思い描けないことばかりです。ただ一つ一つのパーツをちゃんとつくる、かたちになる喜びを感じることができて、少しだけはじめに戻ったような気持ちになりました。いつも焦ってしまう心持ちではこれが疎かになってしまうのでした。

スツールを作り終えた日の晩、気が抜けたようで風邪を引いてしまい、一日寝込みました。夏からずっと走り続けてきた感じだったので、体がブレーキをかけたのかな。無理にでも立ち止まる時間は、案外立ち戻ることができたように思います。やらねばならぬことはあるけれど、ここからは走り抜くのではなくて、歩ききって、年明けを迎えたいと思います。いい風邪ならぬいい薬になったでしょうか。