3月になりました。工房に入る日の光が日に日に力強くなってきて、自然と体も動きやすいような気がします。急に春がきたように感じています。
本日3/2より展示が始まっております。遅くなりましたが、お知らせを。
ヒナタノオト 作り手と結ぶ庭 春の窓
前期 3/2(水)-8(火) 後期3/9(水)-15(火)
伊勢丹新宿店 本館5階 センターパーク/ザ・ステージ#5 https://musubuniwa.jp/exhibition/伊勢丹新宿店催事-ヒナタノオト-作り手と結ぶ庭-2/
僕は前期の途中3/5からの出展となります。5.6日は在店を予定しています。
今年の冬はじっくりいこうと意識して過ごした時間でした。
自分の根元の辺りを掘ってみたいなあと、素朴なものをかたちにしてみたいという気持ちがありました。なかなかしっくりと感じていなかった漆の仕上げも試行錯誤をしてみたいなあと思っていました。いろいろ試しながら、想像しているようにはならないのだけれど、今一度立ち止まれたことはよかったのかなあと思っています。
もちろんいい時もそうでない時もありました。冬籠りのように過ごせたら良いなとは思っていたのですが、コロナ禍の自粛で籠る気持ちと重なって、同じように過ごしてはいても、どこか窮屈に感じる気持ちがあったように思います。無意識でも世間の空気とか情報に心は引っ張られるのだということを自覚しておいた方が良いのだと感じています。
昨日荷物を送り出し、少しだけ気持ちが緩んだ感じがしました。縛っているのは自分の意識でもあるんだなあ。
展示の題にあるように窓を開けるような心持ちでいつもいつも展示には臨むのですが、ご来場いただく方々にとっても、窓を開けて新しい空気が入ってきたり、気持ちが少しでも緩んだりする機会になったら良いなあと思います。
悶々とした気持ちも素直な気持ちもどっちもありながら作ったものですが、そういう時間を経て、展示の機会を迎えられれることをとてもありがたく思っています。