かえるところ

もくもくいし さんでの二日間の在店を終え、山梨へ戻ってきました。こちらではお知らせを出来ずのままでしたが、ついつい書く気持ちになれず時が進んでしまいました。

戻るといつもの散歩を少し遠回りをしてぐるぐると、頭でもぐるぐる考えたくなります。少し高いところの道に上がり、遠くの山々と盆地の景色を眺めていると、ああ帰ってきたなあという気持ちになります。

ここ最近は毎日の散歩をしていても、周りの木々や、田畑や、果樹や自然の移りゆく早さがグッとギアを上げていて、緑は迫ってくるような勢いで、なんだか気圧されてしまうような気持ちでいました。

4月半ばにあんこが体調を崩しました。腎不全との診断でした。二週間近く入院ののちうちへ連れ帰ろうと決めて、今は週に数回点滴のための通院の日々が続いています。

きっと少しづつ病は進行していたのだろうし、今となっては受け入れていくしかない。一緒にいられることがやはり幸せなので、なるべく普段通りに最後まで過ごしてほしいとただ願っています。

外へ出た時は気持ちが高ぶり、宿で眠れない時間を過ごすのですが、家に帰り、いつものペラい布団に横になると、なんだかしっくりとほぐれている。家というのは不思議なものだなあと思います。

素敵でなくてもいい、のんびり出来て、平穏で、気兼ねなどなく、普通でいられたらいい。今日は頑張ったね、頑張れない時もあるし、明日また頑張ろうと思えたらいいな。本当になんでもないことの中にいろいろな感情や、幸せは詰まっていると思うし、なんでもない日々が続いていって欲しいと願います。

展示のお礼はまた改めて。ひとまず、ありがとうございました。