ゆきつ、もどりつ

少しずつ春の気配を感じていたこの頃、空気もゆるんだなあなどと思っていたらば、雪がきた。あれよあれよという間に想像をこえて、つもりつもって一面は白い世界になった。子供のころを思い出すような雪。今はもう、こわさの方が先にきてしまう。

出かけていった家族の心配をしつつ、工房で1日、雪明かりのなか過ごし、あいまには雪かき、久しぶりの全身運動にたいそうくたびれた。

家族も無事帰り、我が家の週末の恒例、麺の日ということで、ナポリタンを食べる。働いた分、ちゃんとおいしいのだからよく出来ているなあと思う。

朝起きるとまた雪かき、大汗をかき、雪をかく。朝を迎えて、しまった雪に、光が眩しく、あかるく、美しい。

その後は今週の買い物へ。ゆっくりと車を走らせると、各家の前には皆、雪かきに出ていて、この町も本当は賑やかなのだと気がつく。

昼には道路の雪はおおかたとけて、夕方には散歩へと出かけた。今日はよく動いた1日だったなと感じたが、平日も休日もまちのなか。

そんなこんなで、ゆきつもどりつ、3月へ向けて、季節と一緒に歩みを進めていきたい。春、もうすぐだ。