近いようで遠い

休日を利用して櫛形山へとキノコ狩りに行ってきました。櫛形山は暮らす場所から毎日見上げる山で、富士山がちょこっとしか見えない我が家にとっては親しみ深い山、されど気軽には出かけられない山でした。

今回はたまたま近所の方にお誘いを頂いて山へと出かけました。大学時代林業を学んでいたこともあり、山へ出かけていた時のことを懐かしく思い出しました。キノコについて教えてもらったり、探しながらきのこの眼になって山を歩くと、目線自体が全然違います。下草や鹿や木やキノコや雨や色んなことが影響しあっていることを感じました。

食べられないキノコや植物が残っていることもなんだか印象的でした。

今暮らしている世界は本当に一部で狭いのだということ、いつの間にか生活はそこばかりで廻っていると思ってしまうし、そこばかりを懸命に見つめてしまうけれど、全く違う時間の流れがあること、見えていないこと、知らないことがたくさんあること。一歩外へと踏み出すと思い知ります。

自分の中だけでは本当に狭くなってしまうけれど、誰かの、外からの声に踏み出す力をもらったりできれば、少し頭を空っぽに自由になれるのではないかと思えます。そのためにも感じること、受け入れること、聞く耳を失わないこと、やわらかくいたいと強く思います。

Mさんご一家ありがとうございました!おかげさまで普段見上げる山への想いが変わるような時間になりました。