風ふいて

はじめての風人(サポートなど)として参加した工房からの風https://www.kouboukaranokaze.jp/cia/

を終えて無事に戻ってきました。朝遅く起きて、溜まった洗濯、片付けを済ませて、ゆっくり散歩に出ました。やはりこの景色、心が落ち着きます。たった3日それでも季節は進んで、いつも眼前の櫛形山は枯れ色へと近づいているようにも見えました。

第21回工房からの風、ご来場いただいた皆さまありがとうございました。

ものづくりを通じて知り合えた方々にこの場でまた会えるということ、とてもとても感慨深く思っていました。皆さんのいい顔を見られたこととても嬉しく思っています。

出展の方々のいい顔も、不安げな顔も、どこか居場所がなさげな様子も、正直気持ちがよく分かりました。いつも自分にもその感情はあって、でもいいことばかりでなくそれも大事なんだと思っています。それぞれに持ち帰っていただいた気持ちはきっとあるはずだと思っています。

今年関わらせてほしいとお願いしたのは、4年前の工房からの風の出展時にもらったおもいを何か返すこと、循環することができたらなあという気持ちがありました。

出展後は来場者として何度か足を運んだ場所ですが、自分の当時の気持ちに触れたり、出展者と重ねたりしながら、いつもどこかでどうしたら、居たらいいのかという気持ちがあったように思います。(場に馴染めないのはいつもの事かな)役割を頂けて、再び場に関われたことで、見え方が変わったこと、いろんな方の気持ちに触れられたことは、ほんとうに折々で励みになりました。この場に関われたこと、感謝しています。

なんでこんなにこの場所に集う人はあたたかいのだろう、血の通った場所になりえたのだろうと当時も思ったことは、会場である庭を日々丹精している庭人さんとお話をしていてなるほど〜という思いがありました。3日間植物の手入れをしたり、各ブースに飾るスワッグや、どんぐり、ハーブなどを準備してくれたり、帰りにはお花も頂きました。お気持ちがとても嬉しかった、ありがとうございました。

皆さんが、自然に働いている様子はそれぞれに気持ちよさそうだったし、とても素敵でした。なんだか感じ入るものがありました。

差し出すものより、もらう方が大きいんです。と、ある庭人さんが話されたことは、僕が思っていたこととおんなじで、この場所が重ねてきた時間や、豊かな土壌があることをたしかに感じられたように思います。

集った人たちがゆっくり時を過ごせたり、気持ちよく自然に振舞うことができる、それをそっと支える存在が、庭や鎮守の森なんだなあと感じました。

わかっていたようで、わかっていなかったことでした。あらためて感じられてよかった。

正直、関わりながら微力にもなりえていなかったけれど、ディレクターの稲垣さん、運営に関わるスタッフの方々、そして気持ちを同じくする風人の方々とご一緒できたこと、宝物になりました。

じぶんのなかでぐるぐる循環してまたお返ししていきたいとおもいます。

よく笑い、そして泣き、心に響く嬉しいかけらとたくさん出会えました。

皆さんありがとうございました!