ローテーブルと巡る再会

僕がはじめて出展したクラフトフェアで出会った方より、
数年越しにローテーブルをご依頼いただき、先日納品にお伺いしてきました。
独立後に友人に向けて、はじめて作ったローテーブルと同型のものでした。
修行中のこと、出展でのこと、材料のこと、テーブルのこと
いろいろな出来事や思い、巡り合わせなどが一つに繋がったように感じて、
まるでご褒美のようで、本当に嬉しくてかみしめてしまいました。(笑)
テーブルを置いてみたときに、素直にああ良かったと思えました。
ただものを作ることのように思えるけれど、
ものと場所、人、がつながると、途端に暮らしを作る一部になるのを感じて
家具作りをすることってこういうことなんだと、改めて目が覚めたように感じました。
作る力はもちろんだけれど、暮らしの中で使う力、生活することの魅力を強く感じ、
そこを繋げていきたいと思いました。
これまで迷いながら続けてきたことや、新たに踏み出したこと、いろいろあるけれど、
やってきたことはちゃんとあって、
そのときは無駄のようでも、何かにつながるかもしれない。
間違えたら戻れるところもある。間違えなくても。
戻ったようでも、自分は変わっていくから、見えることは違っていて
そのときそのときで答えを探せばいいと思っています。
力をもらいながら、つくり続けていけるように。
まだまだ初々しいテーブルが、暮らしに馴染み、
少しでも日々の支えとなるようにと願っています。
ありがとうございました。