昨日までの二日間伊勢丹新宿店での展示に在店をさせていただきました。お越し下さった方々、お気持ちをお寄せくださった方々、本当にありがとうございました。
なんだかんだありまして(中央線が止まってしまい)今朝のバスで帰途についてほっとしています。バスに揺られながら見慣れた山々が見えるとああ帰ってきたなあといつも思います。たった3日でも季節は進んでいて、いろんな花が開いていました。
家に帰ると猫たちが割と機嫌よく迎えてくれ(いつもは怒りオーラを感じる)妻が家にいてくれたおかげでしょうか。
不思議なことなのですが、ものが行くべくして、使い手の方の元に行くということを感じることがあります。それは僕が木からものを形にするなかで感じる出会いみたいなものを、同じように感じてくれたように思えて、何とも言えない気持ちになります。それはものと真摯に向き合ってくださる姿勢そのもので本当にありがたく思っています。
とても静かな木のものではあるのですが、選んでいただいたことが、その後のものとの付き合いのなかで、少し色を付けて、暮らしの中でささやかにいき続けて欲しいと願っています。
こうした出会いを育んできた場に立たせていただけたことを本当にありがたく思います。今回もいろいろなサポートをしてくださったヒナタノオト の皆様、伊勢丹の方々にもあたたかなご対応をいただきました。ありがとうございました。
ご一緒していた作り手の方々が、お客様とお話しする様子や、ものが繋がれていく様を見ていて、あたたかな気持ちになったり、すごく嬉しくなったり、自分もそのようにありたいと思いました。一つのものを、その人に向けてちゃんと手渡していきたいと強く思います。
そのために考え足りないことも実感した展示となりました。どうしたら喜んで見ていただけるのか、それが自分の喜びとなるべく重なるように考えていきたいと思います。
前期の展示は16日まで、後期は17日〜23日。出展者も入れ替わり、またはなやかな展示となることと思います。
引き続きお気持ちを寄せていただければ嬉しいです。 https://musubuniwa.jp
いつも気持ちが動きにくくなるとき、言葉が出てこなくなります。自然と言葉が浮かんでくる時、今と本当に向き合えているような気がしています。少しだけ渇き過ぎてしまったせいか、今はスポンジのようにいろんな出来事を吸い込んで、それをどう受け止めようか、このざわざわとした気持ちが落ち着いてしまうのも寂しいと感じる時間です。それだけいい時間が過ごせました。皆様、本当にありがとうございました。