ずいぶん日が暮れるのも早くなりました。朝晩は寒いくらいだし、夕方の西陽も窓から強く照らしています。なかなか動かなかった季節は進みだすと早いもので、秋が深まってきました。いよいよ週末には今年の工房からの風が開催されます。
第21回 工房からの風 craft in action https://www.kouboukaranokaze.jp/cia/
皆様のご来場をこころよりお待ちしています。
今年も全国から瑞々しい作り手が集います。
初出展の人、経験をへて出展する人、皆それぞれにいろんな思いを抱えているのだと思います。今年の工房からの風HPの作家紹介では、それぞれの仕事について立ち止まって考えたり、振り返ったり、それぞれの真っ直ぐな言葉を多く見ることができます。これまでの過程を少し垣間見ていたからこそ、ちゃんと向き合って臆せず言葉にしてくれたことは、読んでいて嬉しくなりました。
自分にとって風の場は、なんか一歩を踏み出そうと思える場所だと訪れる度に感じています。踏み出したいと思うし、踏み出さないとだめだとも思います。
4年前の出展時は自分の仕事をこの先どうしていくのか悩んでいた時だったので、いっそ腰を据えて振り切ってやってみようと思うきっかけになりました。自分の好きなこともまだまだ自信をもって口にも出せないくらいだったので、作りたいもの、やりたいこともほんとにおぼろげで、でも懸命に今できることをやってみたいと思えたのでした。
それはどこまでいっても同じで、今をちゃんと写して作りたいのだと度々思うようになりました。
それでも場に期待すること、あんまり期待するなといつも気持ちを抑えながらもそれはどこかにあります。でもそういうものも手放して、素直に素朴に飾らずに、場に人に関わったりすること、そんなとてもシンプルなことでいいのではないかなあと思える。結果ではなくて、もらう気持ちがとても大きい、いつもいつもそんな場所だと思っています。そういうものにいつもずっと励まされているんですよね。
今年は風人(サポート)として風の場に関わります。あらためてありがたいことだと思っています。こころを込めて、そして軽やかに、自分にできる関わりを努められたらと思います。
今年も出展者、お客様、それぞれに豊かな出会いのある、はれのひがありますように。