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朝からいい天気だった。ひかりを空へとおくる日。
道中は行きも帰りもこれでもかと信号に止められた。まあゆっくりいけよということかな。
ここにいたものが、もういないようになると、やはり一区切りなのだなと感じる。
家に着いて、空を見上げると飛行機がすいすいと飛んでいく。今ごろ、あんこと再開できただろうか。
夕方からはぽつぽつと雨が降り始めた。
猫たちが寝ていたストーブの前には今は妻が横になっている。
記憶はどんどん勝手に積み重なって、薄れて、やがて忘れてしまうことばかりだけれど、何かのスイッチに触れて蘇ることもある。肌感覚の気配や、なにげない日々の記憶を思い出せるように自分のなかに残しておきたいとつよく思った。