混沌としていた工房も、作ったものを送り出して急にがらんとした。いつも展示の直前になると体裁を気にしたりしてしまって、余計なことに手を出したり、焦ってしまったり上手くいかなくなる期間がある。今回はそれでも開き直って続けられたかなあと思う。
今できることはやり切れたかなあと思っている。
この3ヶ月、一番マイペースを貫き続けたのは彼だった。
妻は仕事で余裕がなく、僕もとにかくだんだんと全てがつくることへと向いていった。ひかりは暑い夏も毎日のルーティンを作り上げていつも通りを過ごしていた。休憩で少し家に帰ると、あそこに寝ている、本棚の上で伸びている、いつも通りのその姿に救われた期間だった。
ほんと居てくれてよかったねえと夫婦で何度もいった3ヶ月が過ぎ、もうすぐ展示を迎えることが出来そうだ。
ありがとう。