いよいよ手持ちの木が少なくなってきてしまったので、材料の仕入れに行ってきました。
お世話になっている製材所でも、最近ニュースにもなっている、ウッドショックの影響は大きいそうで、とても忙しい様子でした。
世界的な木材需要の増加やその他の影響もあり、日本に木を輸入しにくくなっている状況です。国産材にシフトしているようですが、国産材も底が浅く供給量は不足しています。それに伴い価格が高騰しています。僕が扱っている広葉樹の材料は、昨年から価格が上がるよと輸入木材を扱う業者さんには言われていたのですが、今年の春から本格化してきました。
ただ材料屋さんが言うには、今までの価格が安すぎて、日本では山から木を出すお金を賄えないほどだったため、一概に適正な価格ではなかったとのこと。全体が影響を受けているこの機会に、きちんと市場が成り立つようになる方が良いのではと話していました。
循環に長い時間の必要な資源だから、もともと大量生産、大量消費は無理があると思ってはいたけれど、売る側にも、消費する側にも、意識を大きく変えていかないと続いてはいかないのだと思います。
何を持って適正なのかがだいぶずれた時代ではあるので、本当に難しいですが、木でものをつくる身としては、お互いに無理ないように価格を決めていくこと、それを伝えることも必要になってきていると思います。安すぎるものには必ず何処かで無理が生じているのだと思った方がいいかもしれませんね。
今回は数十年前に挽いたという栗の木を、必要な板厚に挽き直してもらいました。中はどうなっているかと内心ドキドキでしたが、穏やかそうな木でした。大事に使わせてもらおうと思います。