過渡期

半年前に子猫を保護してともに暮らし始めた。

それまで、先住猫(あんこ)のことはすっかり理解しているつもりだったが、新しい家族の登場によって、今まで見えていたことがよりくっきりとしてきたように思う。

まあ贔屓目だけれど、繊細で臆病で、優しくて穏やかだ。

不思議なもので、一緒に暮らし続けていると、言葉はなくともなんとなく気持ちのようなものが通じるのだと思う。

最近は、今までより何かと遠慮がちになってしまった分だけ、声が聞けたり、らしくしているのを見ると嬉しくなるのだ。

新しいことにはいつも不安定がついてまわるが、受け入れると決められたのなら、その姿勢を続けていくことで関係は築いていける。そう思っている。

ストーブは解放の時。最近は残った灯油を猫のためにつけている。