ながら

木を彫るようになってから、音を聞きながら作業をする時間が持てるようになった。機械を動かすと音は聞こえなくなってしまうので、手で作ることで自然とそうなっていった。

音は音楽だったり、ラジオだったり、時には何つけず川の音、雨の音だったりする。集中できる状況での、ながらっていうのは、ちょうど良い塩梅で隙間を作ってくれるものかもしれないなあと思う。

先週はNHKラジオで毎週聞いていた、すっぴんが終わりを迎えてしまい、ショック!切ない一週間を過ごした。おかげでグッとくる瞬間は幾度もあったけれど。

なんか人の声を聞きたいなあという時につけるラジオ、今は世の中がこんな時だからこそ、普段通り、いつものリズムや習慣は支えとなるし、関係性ができているほっとする番組を聞いていきたかったなあ。

春は出会いと別れの季節。どうせなら前向きに、寂しく思ったり、不安に感じたり、期待したり、楽しみに思ったり、新しい試みや、出会うことに前向きにいたいと思う。