ソラノノオトさんでの展示を終えて。ありがとうございました。

昨日からの降ったり止んだりの雨が上がった午前中、雨音が止まったせいか、川の水音の奥に蝉の声がようやく聞こえた。

ソラノノオトさんでのオンライン展示は昨日で終了いたしました。期間中ご覧いただいた方、お気に留めて頂いた方、お手にとって頂いた方、本当にありがとうございました。

展示にあたってはヒナタノオトさんに丁寧にご紹介、ご対応を頂いたことで、たくさんの方々のお手元にお届け頂いたことは、本当にありがたいことだと感じております。使い手と繋ぎ手の築いてきた関係なくしては、成立しないことだという思いを強くしています。

最終日となった昨日は、落ち着かないところもあって結局手を動かしていました。展示に向けての準備期間も、思えば日々手を動かすことで支えられていることを実感する時間でした。不安定な世情に気持ちが動いていたなかで、届ける機会を頂いたことはありがたく、力付けられることで、そこへ向けて形にできることに次第に気持ちを一つにできたように感じています。

オンライン展示という初めての舞台で、一見しただけでは伝わりにくいことをやっているとの思いもあったので、果たしてどのくらい伝わるのだろうかとも思っていました。木に触れるなかで思うことや感じること、木がもつ様々な表情と出会い、美しさに気づくこと、そういうことにご覧いただく皆さんが出会う機会になるといいなと思っていました。

会期中は、この機会をどう受け止めたらいいのだろうと考え続けていましたが、今回はいつもにも増して気持ちを胸におとしていくのに時間がかかりそうだと感じています。それでも良いのかなと。

この先、今回お手に取っていただいた方とまたお会いすることができたり、ご縁がつながるような機会を通して、少しづつ実感を強くしていくことなのかもしれないなあと思います。

今回お手にして頂いたものが皆さんの暮らしの中にとけ込み、ときに木の美しさと出会うように感じる瞬間があったり、しみじみと味わいを感じるような時間を重ねていくことを願っております。

またきっと皆さんに出会えることを楽しみに想いながら、これからのものづくりを楽しみにして頂けるように、手を動かし続ける日々を真摯に重ねていきたいと思っています。