何気ない

朝、散歩に出ることが多くなった。一日中木工をしていれば、下手すると家の敷地から出ないような日もあるようになり、正直これはまずいなと思ったからだ。

それでも何気ない毎日は、やはり今までより気持ちの余裕というか、時間が伸びやかに感じられるようになり、今のところは気楽に過ごしている。

ここ最近はこれから先の展示の準備を進めている。

求められていることは、どうしてもこれまでの仕事から拾い上げていただいたことだから、しばしば過去のものをなぞっていくように感じてしまうことがある。どうなるのか分からない、初めて作った時の感覚はその時だけのもので、どうすればもっと心を動かしながら、今と向き合えるのだろうか。

きっとかたちに囚われているんだろうな。

あまりに何気ない変化のない日々のようだけれど、動いたり、止まったり、確かめたりしながら、ちゃんと見つめる目を持てるようにしていきたいなあと思う。