臆病

我が家の猫達はとても臆病だ。

保護されたり、拾ったりして縁あって我が家にやってきて以来、外の世界は見るだけのものになってしまった彼等。猫は家につくとはよく言ったもので、家の中ではのびのび過ごしているように見えても、外からの音や、家の中の変化にも、ビビってしまうようになった。

最近は輪を掛けて臆病になっているようで、一年に一回の検診に言った際、お漏らしをしてしまったくらいだ。その後強制的にお風呂に入れられ、きっと踏んだり蹴ったりだったろう。

もうじき1歳になるひかりはもともと太々しい猫だった。それは今も健在だけれど、だんだんと臆病になってきているのを感じている。

まだ何も知らないところから、少しづつ知ることを重ねて、臆病になっていくのだろうか。それとも籠り暮らしの中で、外の世界への興味を持ちながらも、知らない世界に触れる瞬間がこわいのだろうか。

絶賛籠り暮らし中のなかで、知ることと知らないこと何方からも臆病になれるものだなあと思う。動けなくならないように、落としどころも探していきたいと思った。