2年ぶりの

2年ぶりのヒナタノオトさんでの展示が来週末からはじまります。

一年では、何も変われないかなあなどと思いつつ過ぎた2年、やっぱり変わっていないのかもと思っています。まあそんなものだよなとおもいます。

数ヶ月前にヒナタノオトさんへいく機会があり、稲垣さんとお話しする時間がありました。話せてよかったなあとその時も思ったのですが、その時にいくつかヒントを頂いて、それをいつもなんとなく頭において進めてきました。

2年前はもっと、やることのそこかしこに新しいことが含まれていることが多かったと思っています。いつの間にルーティンになっていること慣れてしまったこと、繰り返すこと、それでいいのかと思うことが多くなり、いつの間に新しいということに縛られていくような気持ちがあったようでした。そんな話をして、いくつかのヒントと共に一歩踏み出してみようとおもい取り組んだことはすぐにはかたちにはならないけれど、断片はいくつか見て頂けるのかなと思っています。

この前の福岡の展示を経て、繰り返していくこと、諦めず地道に続けていくこと、近道はないこと、そんなことを店主さんとともに感じられたことで、なんとなく自分の仕事のかたちがこういうどうどうめぐりのようなことでもいいのかなと感じられたようにおもいます。

朝散歩をしながら今日は何を作ろうかなと考えて、工場で木を探しはじめます。そうすると、思っていたものより大きかったり、小さかったり、丁度良かったり、硬かったり、柔らかかったり、木目の流れが違っていたりと、いろんな要素に左右されて、思っていたものを作り始めることもあれば、全然違うものになることもある。自分のイメージや意図から始めることもあれば、木の塊からイメージが動くこともある、そのどちらもを行き来しながら、かたちにしてきました。今回は計画をあまり立てずに、反応で作っていくことを繰り返してきたことで、新しいことへのモヤモヤから少し離れることができたのかもしれないと思っています。

一つ一つ木との接点を探すように、やってみること。それは繰り返しであっても常に新しいことで、そんなこと、気にならないくらいでいいのかもしれないなあと。決めてしまわず、時には適当に、アバウトに、流されながらでも、向き合えていればよし。

もう一息ですが、残り数日もそんな感じで手を動かしてみようかなと思っています。