バランス

木を刳り貫いたり、削ったりして形にしていくとき、
なるべく物体として木に力を残す事ができるようにと思っている。
手に取ったとき、目で見たときにしっくりとくるところを目指して手を動かすのだけれど、
そのバランスはほんとうに難しいとずっと感じている。
後戻りや替えがきかない木という素材の、難しさ、であり面白さ、有り難さを感じるところ。
正直、いいバランスで形にできたと思ったものでも、
その後の感覚では、ずれているなあと感じることはまだまだ多い。
グッとくるところに辿り着く途中の、
まだ違和感を消していくような段階なのかもしれないし、
そのしっくりがそのときその時で変化していっているのも感じている。
大事なところはしっかりとおさえながら、ばらつきやブレを少なくしていきたい。
今、いいと思うこと、感覚を疑いながらも、最後には信じて形にしていくこと。
それにしてもラグビー、胸が熱くなりました。久しぶりの感覚でした。
トライ!ですね。