工房からの風

工房からの風http://www.kouboukaranokaze.jp/cia/
皆様のおかげさまで出展を終えることができました。
本当はみなさんから頂いたあたたかい気持ちで胸がいっぱいで、
その余韻に浸りたいところでしたが、いち早く感謝をお伝えしたくなりました。
ありがとうございました!
ほんとうにあたたかくて、どこにもない場所に立てたことを嬉しく思っています。
庭に立っていて、これまでに関係者の方々、出展者、お客様、
皆さんが育んできた積み重ねや、豊かな土壌を感じました。
かけがえのない時間でした。
ここで一歩踏み出さないと後悔すると思った瞬間もありました。
そんな時優しく背中を押してくれたのは、稲垣さん、風人さんでした。
今までできなかった信じることは、お立ち寄りくださった方との交流を通して、
僕にとって、とても豊かな実りになりました。
真摯に見て頂いた方、よーく悩んでお手にとって下さった方は多かったし、
一周して離れがたくってと戻ってきて下さった方や、一目惚れしましたって言ってくれた方、
連日訪れてくださり、あたたかい言葉を頂いた方との出会いもありました。
僕は伝えたい、伝えたいと思っていたけど、
逆に伝えて頂いたことや、その思いがほんとうにあたたかくって有難かったです。。
自分の好きなことを、誰かと共感できる機会とご縁をいただいて、
人と、ものと、暮らしの力を信じられる実感を得られたように感じています。
ものを作ることは、生きていくことや、普遍的なことと繋がっていることを思います。
お手にとって頂けたものが、今年のテーマの火のように、
皆様の暮らしのもとで、火を継いでいただくことによって、
小さな灯りを灯し続けて行くことを心から願っています。

ある意味では、自分のために作っているようなところがあるものづくりですが、
誰かに届いた時に、ああこの方のために作れて、
ほんとうに有り難いことだと思えるような経験でした。
これは修行時代に経験したことに似ていて、
ものづくりを通して、こういう思いに辿り着きたいのだと心から思いました。
道のりは長いですが、一歩一歩、焦らず、自分の中を見つめて歩みたいと思っています。
「作る人には愛がなきゃね」という師の熱い言葉を、ふと思い出しました。
ゆっくりと散歩に出て、近所の神社にお礼参りをしました。
ありがとうございました。