9月のおわりの花

9月も今日で終わり。朝晩は肌寒さも感じるようになり、ぐんと季節が動いているのを感じる。これからはますますそういう時期になる。

作業場で、さて今日も始めようかという時、花屋さんがやってきて、お花を頂いた。突然の勤め先の人たちからのお花だった。思わずビックリして笑ってしまったが、その気持ちがとてもありがたかった。

こちらに越してきてから5年半、生活を作っていくために、アルバイトを続けてきたが、今月で退社することを決めた。転機とか決断とかではないのだけれど、これから年末にかけていくつか展示のお話を頂いており、必要な時間をとって臨みたいと思うタイミングだった。

職場だったスーパーは、いろんな世代の普段出会わない人と関わることが多く、社会との関わりや、一つの窓のような存在だったように思う。人間関係や年齢的にも求められる役割を意識したり、人と関わることを通して自分の苦手な事と向き合わざるを得ないこともあって、振り返れば必要な経験をしたなあと思う。

一人を意識した分、自分が自分で選んだことを続けていけることは、いろんな人や、いろんなことで支えられていることを実感した日々だった。

木工をはじめてから殆どを副業とともに過ごしてきたので、これからは少し時間を贅沢に使いたいなあと思う。必要なことばかりでなく、不要なことも。それ以外のことにも目を向けていきたい。心を動かしていけるように、そして心を配れるようになれるだろうか。

いつもいつも期待は不安と一緒で、だから頑張ろうと思えるのかもしれない。

しばらくは少し寂しさを抱えながら、生活を新たにしていきたいと思う。