ことしもくれる

2023年も暮れていく。いつものように一週間をと過ごしていたが、どうしても帳尻を意識してしまうのか、やり切れるところまでと手を動かして、終わりは掃除をして仕事納めになりました。昨年の同じ時期は個展を前に右往左往と落ち着かない年末年始だったから、なんだか嘘のようです。まあでも一年に一度の区切り、こういう機会は気持ちがいいものだと、毎年忘れては、毎年思います。

思い返すのも年の暮れ。今年は今までにないくらい、いろんな人、いろんな場所へと関わる機会があったいち年になりました。開かれた場に参加することは、あらためて特別な経験だったなと思います。場の力、人の力を借りながら、自分の気持ちも動いて、開いていくような実感があって、これも今までにない感覚だったし、とても独りだけでは感じられないことなのだと思います。これからもこんなことは、きっとそうそうないかもしれないなあとも思うのです。いろんな人にお世話になりました、おかげさまです。本当にありがとうございました。

より一つの機会、一つのもの、一人の時間、密度を上げていくこと、それだけでなく適度を探ること。開いたぶんだけ、内側への意識にもかえってくるような気がしています。やってみたいことがホイホイ出てくる訳でもないけれど、なんとなく時間をかけて見続けていきたいと思えることが微かに見えてきた気もしているので、焦らず、じっくりと、踏み出してみたいなあと思っています。

来る年も、いつも思うように、日々をあたらしく、気持ちを動かしながら、なるべく気持ちよく、暮らすこと、つくることを家族とともにやっていきたいなあと、あらためておもいます。

皆さまどうぞ健やかに、よいお年をお迎えください〜。

そしてまたお会いできればうれしいです。