展示終わりました。LIFE IN THE GOODS.

3.12で福岡のLIFE IN THE GOODS.さんでの展示が終わりました。お越しいただきました皆様や、お気に留めていただいた方、お気持ちを頂きました。ありがとうございました。

いろいろ考えていることがあった、会期中だった。店という存在はおもしろいなあと思う。

店主とお客さんのやりとりを見ていてとても良い関係があるように感じた。羽田さんが紹介するもの、人、その機会を楽しみにやって来る人。とてもじっくりと、時間を過ごす方が多かったし、ただものを買うだけではない体験があるのかなあと思った。こういう場所で機会をいただけたことを、ありがたく思っている。

僕の住む街にも田舎だけれど、あそこへに行きたいなあという店がいくつかある。皆個人がやっている店。少しご無沙汰するとそろそろ行かねばと思う店。美味しかったり、サービスが心地よかったり、それはもちろんそうなのだけれど、その人の仕事が好きで、敬意ももっている、だけど信頼みたいになるとちょっと重い気もするなあ。日常のなかにあるので、もっと気楽で、でもそこへ行くのが嬉しくなるそんな存在。田舎でもこういう店がある場所に住めてよかったなあ。

今回お会いできた方はとても柔軟に木のことを見てくれた方が多かったように思う。それがとても嬉しかった。自分がいつの間に良し悪しを分けたり、経験から判断していること、それがどれだけ窮屈な見方かもしれないということ、そんなことをおもった。想像よりずっとやわらかく、素材について向き合ってくださる様子を見ながら、自分ももっと自由につくってみたいと感じたのだった。

決めてしまわないこと、時には手放すこと、受け入れること、拘らないこと。やわらかく、あたらしく、繰り返して、向き合い続けてみたいものだといつもおもっている。

自然のものはきっと、双方のやりとりや、歩み寄る姿勢が必要なんだとおもう。今では面倒と思われるようなことかもしれないけれど、差出せば、ちゃんと応えてくれるものがあって、それを見てまた感じたり、考えたり、次をまた重ねていく。つくることも、使うことも同じような営みなんだなあと思った。

皆さんの日常で気持ちよく、お使い頂けたなら何より嬉しく思います。

どうもありがとうございました。