1日が終わり、形にしていく途中のものを工房から家へと持ち帰ります。家具を作っているときも試作を持ち帰ったりしていたのですが、ものが小さいこともあってか、最近ではほとんどを持ち帰るようになってきました。

家ではテーブルやチェストなどの上に置いてしばらく意識的に眺めたり、なるべく無意識になるくらいに時をおいて見たり見なかったり、触ったりしています。工房で作っているときも休憩の際などに、少し離れて見てと確認はするのだけれど、また違ったことを感じたり、気になったりすることがあります。

視点や空間が変わることで、見えること、感じることが変わったり、少し冷静になったりすることが影響しているのかもしれません。そうして間を取りながら仕上げていくと、時が経った時にも、作った時に感じたそのものの良さがあるなあと感じることができる気がしています。仕上がりの具体的な姿がはっきりと描けていればもっとスマートにゆけるのかなあ。

ひかりは好奇心旺盛で、最近では真っ先にチェックに来るようになりました。今までは初めに意見を聞くのは専ら妻でしたが、だんだんと勢力図も変わりつつあります。実は意見を聞きたいというのが裏の目的だったりします。